可とう系な日々のちょっとしたアレpart2

あんまり面白くないことをすこしでも楽しくやる。

管理業務主任者試験 令和元年 問27 長期修繕計画ガイドライン

【問 27】 国土交通省による「長期修繕計画作成ガイドライン」によれば、次の用語の定義として、最も不適切なものはどれか。

1.推定修繕工事とは、長期修繕計画において、計画期間内に見込まれる修繕工事及び改修工事をいう。

2,修繕積立金とは、計画修繕工事に要する費用に充当するための積立金をいう。

3.計画修繕工事とは、長期修繕計画に基づいて計画的に実施する修繕工事及び改修工事をいう。

4.大規模修繕工事とは、建物の全体又は複数の主要構造部について、計画修繕工事とは別に実施される、大規模な修繕工事及び改修工事をいう。

正解  4

1.適切
推定修繕工事は、長期修繕計画期間内に見込まれる「経常的な補修工事を除く」修繕工事または改修工事をいうのだ。

2.適切
修繕積立金とは、大規模修繕工事のためだけの費用をいうのではないのだ。計画修繕工事に要する費用に充当する積立金をいう。

3.適切
特に解説なし。

4.不適切
計画修繕工事の大規模なものを大規模修繕工事という。別ではないのだ。大規模とは建物の全体または複数の部位について行うことをいう。

後記
推定修繕工事、計画修繕工事、修繕積立金大規模修繕工事の定義を押さえておこう。できたらガイドラインは一読しておきたい。

雑記
既存マンションに関しては、これからますます修繕工事が大事になってくる。適切な修繕工事の提案と受注は管理業者にとってはものすごく大事な仕事になるぞ。

管理業務主任者試験 令和2年問25 標準管理規約 共用部分の工事

令和元年【問 26】 標準管理規約(単棟型)の定めによれば、マンションの住戸の次の修繕工事のうち、共用部分の工事に該当するものの組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

ア 床のフローリング工事
イ 玄関扉内部塗装の補修工事
ウ 網戸の交換工事
エ バルコニー床面の防水工事

1.ア・イ
2.ア・エ
3.イ・ウ
4.ウ・エ

正解  4

ア.フローリングは専有部分だ。
イ.内部塗装とシリンダーは玄関扉のうち、専有部分になる。
ウ.網戸は共用部分だ。もっとも、張り替えは自分でやる。
エ.バルコニー床面は共用部分だ。

後記
イの「内部」を読み飛ばすことがなければ迷うことはないだろう。これはサービス問題でもある。一度で覚えておこう。二度間違えたら、ガチョーンをして済む話しではなくなる。

管理業務主任者試験 令和元年【問 25】 LEDランプ

令和元年【問 25】 LEDランプ(エル・イー・ディー・ランプ)に関する次の記述のうち、 最も不適切なものはどれか。

1.LEDランプは、同じ光束の場合において、白熱灯や蛍光灯よりも発熱量が少ない。

2.LEDランプは、電気用品安全法の規制の対象外となっている。

3.LEDランプは、消防法により設置が義務付けられる避難口誘導灯の光源に用いることができる。

4.LEDランプを、建築基準法により設置が義務付けられる非常用の照明装置の光源に用いる場合は、常温下で床面において水平面照度で&ルクス以上を確保することが できるものとしなければならない。


正解  2


1.適切
これは解説するまでもアレだ。

2.最も不適切
電気用品安全法の規制の対象となっている。

3.適切
LEDランプは避難口誘導灯の光源に用いることができる。

4.適切
非常用の照明装置は、常温下で床面において水平面照度1ルクス以上を確保しなければならないが、蛍光灯またはLEDランプを用いる場合は2ルクス以上。

後記
これは有無を言わずに覚えるに尽きる。区分所有法などの比較的難しい問題も1点だが、これも同じ1点なのだ。

雑記
マンション管理業者時代の後輩Wが、LEDランプのことを「レッドランプ」と言っていて、最初は何を言っているのかわからなかった。

管理業務主任者 令和元年【問 23】 雨水排水設備

令和元年【問 23】 雨水排水設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。


1.雨水排水管径の算定に用いる降水量は、各地域ごとの平均降水量を採用する。

2.雨水排水ますは、敷地雨水管の起点や合流箇所、方向を変える箇所、配管距離が長 い箇所などの継手の代わりに設置し、敷地雨水管の掃除口の役目を果たすものである。

3.雨水排水ますには、雨水中に混在する泥などが排水管に流れ込まないようにするために、150mm以上の泥だまりを設ける。

4.雨水排水管を一般排水系統の敷地排水管と接続させる場合においては、排水管や下水道からの臭気の侵入を防ぐため、雨水排水系統にトラップますを設置する。


正解 1


1.最も不適切
これは知らないと判断できない。これを機に知っておこう。平均降水量ではなく「最大降水量」を採用するぞ。

2.適切
これも初見の方もいるだろう。雨水は汚水ほど頻繁に流れてくるわけでもない割に、排水ますを見かけるのはこの理由からだった。

3.適切
これは暗記すれば答えられる。雨水排水ますの泥だまりは150ミリ以上。泥が排水管の中に入りにくいようにする。

4.適切
トラップの封水は排水から出てくる臭気のフタになるのだ。


後記
知らない文字が登場しまくる選択肢が続くと不安になるのは誰もが同じだ。こういうときは知っている知識を使って考えられるところまでは必ず考えるクセをつけることだ。ちゃんと考えて挑むと正解を読んだ時の理解力が違う。この繰り返しが負けない思考回路をつくる。負けてもいいや、なんて思うのなら試験なんか受けずに済む人生を選択すればいい。

管理業務主任者試験 令和2年問22 建築士法

令和元年【問 22】 次の記述のうち、建築士法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 「設計図書」とは、建築物の建築工事の実施のために必要な現寸図を含む図面をいい、仕様書は含まれない。

2「構造設計」とは、建築設備の各階平面図及び構造詳細図その他の建築設備に関する設計図書で国土交通省令で定めるものの設計をいう。

3「工事監理」とは、その者の責任において、工事を設計図書と照合し、当該工事が設計図書のとおりに実施されているかいないかを確認することをいう。

4「建築士事務所に属する一級建築士は、2年ごとに、登録講習機関が行う講習を受けなければならない。

1.誤り
設計図書の種類はテキストで確認していただきたいのだが、ここでは、設計図書には仕様書が含まれ、現寸図は除かれると覚えてくれ。

2.誤り
構造設計なのに「建築設備の各階平面図及び構造詳細図」と設備が出てくるのはおかしいよな、と外せればオッケーだ。構造設計とは、基礎伏図、構造計算書などの設計図書で国土交通省令で定めるものをいう。

3.正しい
工事と設計図書を照合し、当該工事が設計図書のとおりに実施されているかを確認することをいう。

4.誤り
2年ごとではなく3年ごとである。


後記
知らねえよこんなのと思っただろう?初めてやった人はそう思っていい。令和元年の試験本番ではこれは知識ではなく根性を試す問題だった。マインドを消耗させるアレだ。でも、再びこの問題が出たならば、その時は知識を試されていることになる。知らねえよとは言えないからな。また出たときに出来なかった奴は夕日に向かってバカヤローと叫んでこい。

管理業務主任者試験 令和元年【問 24】 消火活動上必要な施設

令和元年【問 24】 次の消防用設備等のうち、消防法によれば、「消火活動上必要な施設」に 該当するものはどれか。

 


1.屋外消火栓設備

2.非常コンセント設備

3.非常警報設備

4.誘導灯

 

 

正解  2

 


解説

消火活動上必要な施設はこちら。


排煙設備

連結散水設備

連結送水管

非常コンセント設備

無線通信補助設備


2以外は消防の用に供する設備だ。

 

後記

消火活動上必要な施設と消防の用に供する設備が入り混じって、どちらかなんて神経衰弱な問題である。この試験が終わると、この手の知識はその後の人生で遭遇する確率はかなり低いが、試験に合格するまではやるしかない。千倉真里さん風に言うと、やるっきゃない。これはまず、数の少ない消火活動上必要な施設だけを覚える。排連連非常に無線だ。該当しないものは消防の用に供する設備になる。

 

管理業務主任者試験 令和元年問21 マンションの構造・部材

令和元年【問 21】 マンションの構造・部材に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.建築基準法に定める「主要構造部」には、最下階の床は含まれない。
2.鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さが同じ場合において、鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋コンクリート造に比べ、耐火性が劣る。
3.1つの建築物で高さが部分的に異なる場合において、原則として、各部分の高さに応じて異なる構造方法による基礎を併用しなければならない。
4.全ての地域において、平成29年4月1日以降に申請する性能評価に基づく大臣認定によって新築される地上4階建て以上の免震建築物については、長周期地震動による影響を検討する必要はない。


正解 1


1.最も適切
主要構造部とは、壁、柱、床、はり、屋根または階段をいうが、この床には最下階の床は含まれない。主要構造部と構造耐力上必要な部分は違うので注意しよう。

2.不適切
逆。鉄骨鉄筋コンクリート造の方が耐火性に優れている。

3.不適切
1つの建物に異なる構造方法による基礎は併用は避ける。直接基礎と杭基礎と摩擦基礎といった構造があり、地盤によって使い分けをするのだ。

4.不適切
解説するまでもないかもしれないが、検討する必要がある。


後記
サービス問題である。最初は出来なくても仕方ないが、二度目以降に出来なかったら、試験勉強をやめてお遍路さんになって他の幸せを探せ。マンション管理だけが人生ではない。